お施食会法話

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先月の26日、お施食会というご先祖様の供養法要がとりおこなわれました。一三〇名以上の方に参加いただき、ありがとうございました。

今年の法要の前は、茨城県笠間市、高寅寺北條和之老師にお話をしていただきたきました。演題は「四つの大切な食べ物」として、お釈迦様の四食(しじき)の教えについてお話でした。

・段食(だんじき)→普段私たちが口にする食事のことです。段々に食材をを切り、加工され最後に歯で噛み、身体に吸収されていきます。

・触食(そくじき)→人と人が触れ合うことです。家族、友人様々な人とのふれあいがないと、心の栄養が無くなってしましいます。

・意思食(いしじき)→意思とは意志のことです。自分自身の生活に指針を持つことです。夢や目標をもっている人は生き生きします。日々のささやかな指針も大切なことです。

・識食(しきじき)→目で見たり、耳で聴いたり、肌で感じることすべてです。会社や学校で感じること、周囲の環境もまた私たちにとって大切な心の栄養です。

これらの四つは私たちが生きる上で食事のような大切なものということを、北條老師自身の修行や家族との体験を通してお話してくださいました。

食べ物とは私たちが生きる上でなくてはならないものです。しかし、食べなければ栄養がなくなり、食べすぎても栄養過多で糖尿肥満などと同じように身体を壊す。同じ他の三つもそのことにこだわりすぎてしまうと、逆に心の不調をきたす原因になりかねないと話されていたことが、特に印象に残りました。

来年も秋のお彼岸の最終日にお施食会をいたします。是非ご参加して仏法に触れる機会にしてただければと有難く思います。

2018年10月16日