YouTubeでの法話配信

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また、曹洞宗宗務庁のYouTubeにて法話を配信させていただくことになりました。テーマは仏教の「同事」の教えについてです。「同事」とは自他の垣根を越えて、心を重ねて共に歩むことです。

小説家の五木寛之先生の言葉を引用します。

自分の痛みや苦しみや悩みという物は、誰にもわかってもらえないんだ。これは自分一人でしか抱えていくしかないものなんだ。家族にも肉親にも、看護師さんにも、医者にもわからない。こは自分一人の痛みであり、苦しみなんだと感じて、孤立したときに、その悩みとか苦しみは2倍にも3倍にもなるんだ。

しかし、自分の心の中の氷のような孤独感や痛みを、体温を持って受けとめてくれている人がここにいる。この人は何もいわないし激励もしない。だけど、本当になんとも言えない表情で深いため息をつき傍にいてくれると、その人に、自分の感情が乗り移って、窓の隙間からそちらに流れだすように伝わっていくのではないか。

このように五木先生はおっしゃっていました。自分一人で苦しみを背負ってしまうと苦しみは大きくなるものです。そのような時に、同じように悲しみ、涙し、そばにいてくれることは大変な助けになるものです。その事を少しでもわかり易くとお話しにさせていただきました。

 

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