本日、恒例のお焚き上げ法要が行われました。役目をおえたお仏壇をはじめとした、お位牌やお塔婆などを毎年お経をあげご供養しております。
古くから日本人は、「お守り」しかり「御札」しかり「縁起ダルマ」しかり、人の想いや心、魂のこもったモノを、そのあたりに乱雑に捨てることはできませんでした
私が子どもだったころ、毎日の雑巾がけで穴のあいて使えなくなった雑巾をゴミ箱に投げ入れた時、「今までありがとうって、手を合わせて捨てなさい。大切に扱いなさい」と親にきつく叱られたことがありました。
今の世の中の風潮ですと、役に立たないモノ、使えなくなったものモノ、古いモノはなんであれどんどん捨てていく。新しく手にしたものに作り手のどんな想いがあったのかも考えなければ、古くなって捨てるものに「今までありがとう」という感謝もない。ただ流行を追いかけ、自身にとってどんな価値があるかだけが重要になってきた。
これでは人の優しさは育まれていかないのではないでしょうか?モノにこもった想いという目に見えないものを一つ一つ大切にするなかで徐々に育まれるもの。「思い遣る」という字は、自身の「思い」を「つかわす」と書くことを忘れてはいけない。
人が優しさを亡くし、自分だけよければいいと考え、人でさえ、取り換えのきくモノように扱われるような世の中になってゆく。これだけ多くの人が心を病む時代を作っているのは私たち自身なのではないでしょうか?
何か捨てる時には、せめて、手を合わせて心の中で「ありがとう」といってほしい。その一つ一つの行いと心が、人の優しさや「思い遣り」を育ててくれるはずだから、、、
