墓地より見える、観音山に沈む夕日と花吹雪です。
この度は、昨年末に亡くなられた奈良康明先生の言葉を紹介します。駒沢大学の総長を務め、晩年まで曹洞宗第一修行道場である永平寺において西堂として、私たちを僧侶を接化し続けた方の言葉です。
「慈しみの心は訓練して育てるものである」
「誰って自分を大切に思う、同じように他者も自分自身を大切に思う。だから自分と同じように他者のことを考え思いやりをもって接しよう」
「さまざまな人と関わる中で腹の立つこともある。実践することの難しさを実感する」
「しかし、自分に言い聞かせて努力するうちに、身についてゆく」
そんな言葉を残されました。人を思い遣るというのは、誰でも知っている当たり前のことです。しかし、それを実践する難しさ。
一生涯努力し、自らに言い聞かせ実践してきた先生の言葉は、これから私たちがどう生きていかなければならないか、考えさせられます。